必読①：投資の目標を決めて真っすぐに進もう

2022年1月1日

投資をやってみたい、もしくは投資をはじめたいという方に対して、僕は必ず「何を目標に投資をするんですか？」と聞きます。

大富豪になりたいという答えが返ってくることは稀で、「ちょっとした生活の足しになれば」「ほんの少しでも贅沢な暮らしがしたい」「老後が不安だから」というような回答が多いです。

投資をはじめるにあたって、大富豪になることも、生活を少し楽にすることも、とても立派な目標だと思いますが、決して具体的とは言えなくて「目標」というには少し物足りないように感じます。多くの方が既に何事をはじめるにも目標を決めることが大切だということは知っているはずなので、ここでは投資をはじめるときの目標の決め方をご紹介します。

労働と投資の2つの車輪を回して進む

今では悠々自適な生活を送っている投資の成功者たちであっても、投資をはじめたばかりの頃から十分な資金が手元にあったわけではありません。

もし生活に一切困らず、今の暮らしに満足しているのであれば、リスクをおかしてまで投資をはじめる人は少ないはずです。ほとんどの人達は、日々の生活に不満があったり、夢実現のためであったり、将来の心の不安を解決する為に投資というリスクある分野に挑戦していきます。

そう、投資をはじめるということは、これまでなら新しいスマホを買ったり、友達と外食に出かけたり、Tシャツやジーンズ、時計、カバンなどを買うことに使っていたはずのお金の一部を、増えるか減るか分からない状態にするということを意味しています。

もちろん誰しもがお金が増えることを期待して投資をするのですが、知識や経験が十分ではない投資の初心者の方の場合には、投資したお金の大半を失ってしまうことも決して珍しくありません。ですから、投資をはじめようと考える方は必ず、投資によってお金を失ってしまうという可能性に備えて、投資以外の収入源を確保しておくことが重要です。

投資はお金をリスクにさらすことで収益を得るものですから、投資以外の収入源についてはできるだけ安定したリスクの低いものが良いです。具体的には正社員でもアルバイトでも問題ありませんので、労働の対価として収入を得ている状態が好ましいです。一生懸命に身体や頭を使って稼いだお金の一部を投資に充てることは、すべての給料やアルバイト代を生活のために使っていた時期と比べれば決して楽ではありません。

実際、投資をはじめた方のほとんどが途中で挫折をしてしまい、投資で成功によって夢見た生活を諦めてしまっています。もちろん、途中で諦めることも個人の自由です。

しかし、このような形で挫折する可能性があることが分かっているのであれば事前に対策をすることができます。そう、具体的な目標を持つことこそが、投資で挫折しない秘訣です。

投資の収入を少しずつ増やしていく

投資は、知識と経験がとても重要な世界ですので、少しずつ投資を継続することによって着実に収入が増えていきます。

必要以上に大きな資金を投資したり、十分な下調べをせずに投資することによって損をしてしまう投資家も数多くいますので、感情的にならずに淡々と投資を継続することがとても大切です。

はじめの頃は、労働で稼いだお金を投資に回すので大変な時期を経験することになりますが、投資による収入が増えていくことで気持ちが楽になってきます。給料やバイト代だけの片輪走行で進んでいたクルマが、投資という車輪を地につけるようになると、2つの車輪によって勢いよく進んでいくことになります。

しかし、投資によって少しずつ収入が増え始めたと感じたときが最も危険です！！クルマに例えるなら、事故多発エリアです。投資の初心者であるうちは誰しもが安全運転を心がけ、無理な金額を投資に回すことはありませんし、小さな資金を少しずつ投資していきます。大きな事故が発生するタイミングは人によって様々ですが、投資に対する自信が芽生え始め、投資をすることが楽しくて仕方がないと感じた時に、往々にして大きな損失を出してしまうことがよくあります。どんな事が起ころうと常に冷静になり、自信過剰にならず、投資に向き合っていくことが大切です。

大富豪になることが目標の方は、小さな収入だけで満足している場合ではありませんし、日々の生活を少しでも楽にしたいと考えている方は、思い切った多額の投資をする必要はありません。いずれにしても、自分が投資によってどのような生活を実現することを理想としているのかという明確な目標を定め、長期的な視点で目標に向かって着実な投資をしていきましょう。

お金に困らない人生設計の作り方

日本経済全体が右肩上がりだった時代には、何も特別なことをしなくても日々の生活を続けているだけで、毎月の給料が入り、その金額は年を追うごとに増えていったと良く耳にしました。しかし、IT分野の急成長、グローバル化、少子高齢化など様々な要因が混ざりあうことで、現在の私たちを取り巻く環境は、決して右肩上がりの単純な状況ではなくなりました。それでも人々のライフスタイルには大きな変化はありませんので、既に引退をして老後を過ごしている高齢者世代と同じような人生を歩むことが出来るのは、ほんのひと握りの人々だけです。

労働の対価としての給料だけでは十分に満足できる暮らしができない時代が訪れていますので、日々の仕事を頑張って一生懸命に頑張っている多くの人たちが、お金に困っています。

お金の専門家であるファイナンシャルプランナーを統括する組織である日本FP協会が無料公開しているライフプラン診断は、人生設計におけるお金のことを簡単に診断できるツールです。

投資の目標を決めて真っすぐに進もう

これまで通りの生活をしていたら将来的にお金に困る可能性が高いという決して明るくない現実を前にして、私たちは投資という収入源を確保しなければなりません。しかし、あまり悲観的になることなく、こんな時代を楽しむことが大切だと私は考えます。

投資の目標を極めてシンプルに設定するなら、ある時点からの一生涯にかかるお金を貯めることができれば大成功と言えます。

残りの人生でかかるお金が全て手元にあるなら、これ以上に安心できる状態はないでしょう。決して簡単なことではありませんが、実現できるなら実現したいと思いませんか。これを読んでいただいている皆さんの年齢は様々ですが、例えば10年後に、10年後から死ぬまでの間にかかるであろうお金を貯めることを、投資の目標としてみませんか。

20代や30代の若い世代にとっては残りの人生が長いので大きな資産を築く必要がありますが、それを実現できるだけの体力があります！！

また、40代よりも上の世代の方は、体力では若い世代に負けますが、これまでの人生における経験がありますし、何と言っても人生の残りが少ないので貯めるべき金額のハードルが随分と下がります。

さぁ、こんな風に投資の目標を決めて真っすぐに進みましょう！！！

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